砂漠地帯へ
- 2013/10/20
- 23:00
「水の無い乾燥地帯へ」
Cubaは、トレイル上にある町。町に入るのにも、町を出るのにも、道路を歩かなくてはならない。今までのトレイルでは、アスファルトの道を歩くのが辛かったが、なぜかCDTでは苦にならない。コロンビアさんからご提供頂いているブーツが合うのかもしれない。いまだに足の故障はない。ただ、靴擦れだけが気になる程度。Cubaからのアスファルト歩きが終わり、ダートロードに入ると景色が変わり始めた。砂漠地帯の入り口だ。ダートは砂に変わる。多少足を取られ歩きにくいが、しばらくすると、メサの景色に目を奪われる。Chamaでの雪が嘘のようだったが、気温は低く空気は冷たい。そして砂漠地帯の洗礼、40マイル水場無しのエリアに突入した。普段なら夜は味噌汁かスープ、朝はコーヒーで体を暖めるのだが、今回はかなりギリギリの水だけ沸かし、食事を作る。少し味気ないが、水無しで食べれる行動食をたくさん運んでいたため、満足のいく食事の量。なぜか人間は、お湯を沸かして作った食べ物でないと満足感が低いようだ。


「予想に反して、気温が低いニューメキシコ。」
ニューメキシコ州に入っても、気温が全く上がらない。朝晩は-5度より下回る事が多い。当然テントは凍りついて、プラティマスのウォーターケースも凍る。植物の生い茂る、少し湿った場所では、大地が凍りついて、ペグが抜けない。朝、日の出もかなり遅くなり、7時40分を過ぎるまでは、グローブをした手も痛いほど寒い。
実は、これほどの寒さは想定していなかった。この気温がニューメキシコ州の標準なのだろうか?
変わる動物の危険。
ニューメキシコ州に入る頃、多くのハイカーが、bearスプレーを手放す。熊との遭遇の危険がかなり低くなるからだろう。モンタナ州から、コロラド州までは、特に熊が多いエリアでは、トレイルヘッドには、ベアカントリーとして、注意喚起がなされているが、Grantsの町のトレイルヘッドには、クーガーカントリーの表示に変わる。そして、タランチュラなどが顔を現すようになる。
また、銃社会アメリカを垣間見る薬莢の残骸が道端に広がる。
急激に環境が変わりつつある。



トレイルにも変化が現れた。石積みやマークが非常に増え始めている。非常にわかりやすく、ロストする事が少なく、位置情報の確認回数も減ってきた。さらに最後の州に入り、本来の意味のトレイルマジックが顔を出す。この町Grantsには、活発に活動するトレイルエンジェルがいるからである。水の少ないエリアだけに、エンジェルのトレイルマジックには本当に感謝したい。少しずつ変わる環境に、少し戸惑いながらも、確実にトレイルの終わりは近づいている。今回、最後の食料発送を行った。ベッド一面に広がる16日分の食料。補給の出来ない町への食料発送も今回で終わる。そして残り400マイルでメキシコ国境に着く。今回僕は何を感じ、どう思うのにだろうか?
まだ、終わりは感じられない。

Cubaは、トレイル上にある町。町に入るのにも、町を出るのにも、道路を歩かなくてはならない。今までのトレイルでは、アスファルトの道を歩くのが辛かったが、なぜかCDTでは苦にならない。コロンビアさんからご提供頂いているブーツが合うのかもしれない。いまだに足の故障はない。ただ、靴擦れだけが気になる程度。Cubaからのアスファルト歩きが終わり、ダートロードに入ると景色が変わり始めた。砂漠地帯の入り口だ。ダートは砂に変わる。多少足を取られ歩きにくいが、しばらくすると、メサの景色に目を奪われる。Chamaでの雪が嘘のようだったが、気温は低く空気は冷たい。そして砂漠地帯の洗礼、40マイル水場無しのエリアに突入した。普段なら夜は味噌汁かスープ、朝はコーヒーで体を暖めるのだが、今回はかなりギリギリの水だけ沸かし、食事を作る。少し味気ないが、水無しで食べれる行動食をたくさん運んでいたため、満足のいく食事の量。なぜか人間は、お湯を沸かして作った食べ物でないと満足感が低いようだ。


「予想に反して、気温が低いニューメキシコ。」
ニューメキシコ州に入っても、気温が全く上がらない。朝晩は-5度より下回る事が多い。当然テントは凍りついて、プラティマスのウォーターケースも凍る。植物の生い茂る、少し湿った場所では、大地が凍りついて、ペグが抜けない。朝、日の出もかなり遅くなり、7時40分を過ぎるまでは、グローブをした手も痛いほど寒い。
実は、これほどの寒さは想定していなかった。この気温がニューメキシコ州の標準なのだろうか?
変わる動物の危険。
ニューメキシコ州に入る頃、多くのハイカーが、bearスプレーを手放す。熊との遭遇の危険がかなり低くなるからだろう。モンタナ州から、コロラド州までは、特に熊が多いエリアでは、トレイルヘッドには、ベアカントリーとして、注意喚起がなされているが、Grantsの町のトレイルヘッドには、クーガーカントリーの表示に変わる。そして、タランチュラなどが顔を現すようになる。
また、銃社会アメリカを垣間見る薬莢の残骸が道端に広がる。
急激に環境が変わりつつある。



トレイルにも変化が現れた。石積みやマークが非常に増え始めている。非常にわかりやすく、ロストする事が少なく、位置情報の確認回数も減ってきた。さらに最後の州に入り、本来の意味のトレイルマジックが顔を出す。この町Grantsには、活発に活動するトレイルエンジェルがいるからである。水の少ないエリアだけに、エンジェルのトレイルマジックには本当に感謝したい。少しずつ変わる環境に、少し戸惑いながらも、確実にトレイルの終わりは近づいている。今回、最後の食料発送を行った。ベッド一面に広がる16日分の食料。補給の出来ない町への食料発送も今回で終わる。そして残り400マイルでメキシコ国境に着く。今回僕は何を感じ、どう思うのにだろうか?
まだ、終わりは感じられない。

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