新たなパートナーとの出会い
- 2015/07/16
- 12:20
プロとして歩み始めてから愛用してきた、グレゴリーさんのパリセード。
加藤則芳さんが愛用してきたバックパックでもある。
このパリセードが、2015年のカタログから姿を消してしまった事は以前に書かせていただいた。
この裏側で、もう一つの出来事が起きていた。
2012年のPCTで、加藤さんから譲り受けたパリセードの故障に見舞われた私が、トレイルの途中で購入したのが、現行モデル(当時)のパリセードだった。
その後、テアラロアの過酷な使用で幾つかの故障が発生し、再び入院する事になったのだったが・・・・・
それは、修理不能という残酷な告知だった。
「よく頑張ったと思います。引退させてあげて下さい。過酷なトレイルでの使用は難しいと思います。」
まだ3年なのだろうか?もう3年なのだろうか?
2005年のATで交換したバックパックは3個
2012年のPCTで交換したバックパックは3個
2013年は、未知のトレイルCDT。出発前、加藤さんがお亡くなりになった事もあり、どうしても加藤さんから引き継いだバックパックで加藤さんの想いと一緒に歩き通したかった。
補給をマメに行い、荷物に細心の注意をはらい、町に降りる度、補強を行い、最後まで一緒に歩ききった。
既に10数年経過したバックパックにも関わらず・・・・
もう代わりはいない現実にパートナーを変えざろうえなかった。
ここで、運命の歯車はもう一度回り始めたのだった。
幾つかの運命の重なりの中から、僕が出会ったのが、「MYSTERY RANCH」だった。
もしかしたら「ディナデザイン」という名前をご存知の方の方が多いのかもしれない。
PCTで出会った、バックパックマニアのトレイルエンジェルから、「MYSTERY RANCH」の話は聞いていた。
バックパックが故障した時に勧められたメーカーだった。
以降、幾つかのアメリカのアウトドアショップを訪れたが、現物を見ることがなかった。
ディナ・グリーソン。バックパック業界の中で、ウエイン・グレゴリーと双璧と呼ばれる巨匠である。
ウエイン・グレゴリーは、かのグレゴリー社の巨匠であることは言うまでもない。
ディナの生み出すバックパックは、実に良く作られている。それは、ミルスペック(アメリカ軍が必要とする様々な物資の調達に使われる規格を総称)を満たすことから、その製品の良さはお分かり頂けると思う。
また、そのフィッティングの良さは、実際手にしてみないと解らない。個々の体にフィットするように作られた、フューチュラヨーク・システムは、その人にあった最適のフィッティング位置に固定できる。
バックパックに重要なのは、フィッティングです。しっかりとフィットすることが快適な山登りや山歩きに繋がる。
それだけではない。モノ作りに対しての情熱も素晴らしい。
MYSTERY RANCHのバックパックは、その強度を保つ為に多くのパーツで構成されている。
その為、重い。
しかし、道具には絶対的に必要な重さがあり、それを軽減する事は道具としての本来の性能を落とす事に繋がるのではないでしょうか?
他にもたくさんの心振るわせるストーリーがあるのだが、
「リペアして使うことは、資源を大切にすることだ」
私は、この言葉にぐっと来た。トレイルの旅は長く過酷だ。
その中で信頼できるパートナーと長い間時間を共有したい。
そんなMYSTERY RANCHを背負ってみたい・・・・
そして、光栄にも「MYSTERY RANCH」を背負わせて頂く機会を頂く事ができた。
そして運命は、当時加藤則芳さんがサポートを受けていたA&Fさんのグレゴリーから、私はA&FさんのMYSTERY RANCHにメーカーが変わったが、加藤さんのそのイズムは受継ぐことができた。(グレゴリーさんは現在、グレゴリージャパンとして会社設立)
それは初めて加藤さんと同じ会社のサポートを受けるという、大変光栄なことであった。
出会いは偶然にしては出来すぎている。これもきっと導きなのかもしれない。
3大トレイルが終わり、テアラロアが終わった今、新たなるトレイルの旅立ちに僕は最良のパートナーを得た。
TERRAPLANE詳細はこちら

バックパックの強度を保つ為に、ワッペンは貼り付け式に加工して頂きました。
榎戸さん、色々と工夫頂いてありがとうございます!

正面のMYSTERY RANCHのマークも作って頂きました。
MYSTERY RANCH ホームページ
A&F CORPORATION ホームページ
加藤則芳さんが愛用してきたバックパックでもある。
このパリセードが、2015年のカタログから姿を消してしまった事は以前に書かせていただいた。
この裏側で、もう一つの出来事が起きていた。
2012年のPCTで、加藤さんから譲り受けたパリセードの故障に見舞われた私が、トレイルの途中で購入したのが、現行モデル(当時)のパリセードだった。
その後、テアラロアの過酷な使用で幾つかの故障が発生し、再び入院する事になったのだったが・・・・・
それは、修理不能という残酷な告知だった。
「よく頑張ったと思います。引退させてあげて下さい。過酷なトレイルでの使用は難しいと思います。」
まだ3年なのだろうか?もう3年なのだろうか?
2005年のATで交換したバックパックは3個
2012年のPCTで交換したバックパックは3個
2013年は、未知のトレイルCDT。出発前、加藤さんがお亡くなりになった事もあり、どうしても加藤さんから引き継いだバックパックで加藤さんの想いと一緒に歩き通したかった。
補給をマメに行い、荷物に細心の注意をはらい、町に降りる度、補強を行い、最後まで一緒に歩ききった。
既に10数年経過したバックパックにも関わらず・・・・
もう代わりはいない現実にパートナーを変えざろうえなかった。
ここで、運命の歯車はもう一度回り始めたのだった。
幾つかの運命の重なりの中から、僕が出会ったのが、「MYSTERY RANCH」だった。
もしかしたら「ディナデザイン」という名前をご存知の方の方が多いのかもしれない。
PCTで出会った、バックパックマニアのトレイルエンジェルから、「MYSTERY RANCH」の話は聞いていた。
バックパックが故障した時に勧められたメーカーだった。
以降、幾つかのアメリカのアウトドアショップを訪れたが、現物を見ることがなかった。
ディナ・グリーソン。バックパック業界の中で、ウエイン・グレゴリーと双璧と呼ばれる巨匠である。
ウエイン・グレゴリーは、かのグレゴリー社の巨匠であることは言うまでもない。
ディナの生み出すバックパックは、実に良く作られている。それは、ミルスペック(アメリカ軍が必要とする様々な物資の調達に使われる規格を総称)を満たすことから、その製品の良さはお分かり頂けると思う。
また、そのフィッティングの良さは、実際手にしてみないと解らない。個々の体にフィットするように作られた、フューチュラヨーク・システムは、その人にあった最適のフィッティング位置に固定できる。
バックパックに重要なのは、フィッティングです。しっかりとフィットすることが快適な山登りや山歩きに繋がる。
それだけではない。モノ作りに対しての情熱も素晴らしい。
MYSTERY RANCHのバックパックは、その強度を保つ為に多くのパーツで構成されている。
その為、重い。
しかし、道具には絶対的に必要な重さがあり、それを軽減する事は道具としての本来の性能を落とす事に繋がるのではないでしょうか?
他にもたくさんの心振るわせるストーリーがあるのだが、
「リペアして使うことは、資源を大切にすることだ」
私は、この言葉にぐっと来た。トレイルの旅は長く過酷だ。
その中で信頼できるパートナーと長い間時間を共有したい。
そんなMYSTERY RANCHを背負ってみたい・・・・
そして、光栄にも「MYSTERY RANCH」を背負わせて頂く機会を頂く事ができた。
そして運命は、当時加藤則芳さんがサポートを受けていたA&Fさんのグレゴリーから、私はA&FさんのMYSTERY RANCHにメーカーが変わったが、加藤さんのそのイズムは受継ぐことができた。(グレゴリーさんは現在、グレゴリージャパンとして会社設立)
それは初めて加藤さんと同じ会社のサポートを受けるという、大変光栄なことであった。
出会いは偶然にしては出来すぎている。これもきっと導きなのかもしれない。
3大トレイルが終わり、テアラロアが終わった今、新たなるトレイルの旅立ちに僕は最良のパートナーを得た。
TERRAPLANE詳細はこちら

バックパックの強度を保つ為に、ワッペンは貼り付け式に加工して頂きました。
榎戸さん、色々と工夫頂いてありがとうございます!

正面のMYSTERY RANCHのマークも作って頂きました。
MYSTERY RANCH ホームページ
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