ハミルトンからタルマヌイまでの苦悩
- 2014/12/01
- 06:01
ハミルトンから、雨は続いていた。空は晴れ渡るかと思えば、急に暗くなり雨。時には夜まで続く事も最近では多い。
ハミルトンの翌日は特に酷く、暴風雨。更に、バックパックカバーが、暴風雨で剥がされ濡れていた。小さなロストを繰り返す。理由は、雨により地図やGPSの確認が出来ないからでもあった。この区間は、マークが道路から急になくなる。しっかり分岐で位置を確認しないといけない。


10月に出発したのだが、気温も朝晩7度程度と低い。
更に、Tekuitiに入る前には、マークを辿ると全く違うルートに出たり、私有地でマークがあるのにも関わらず、新たに電気柵が出来ていて通行できずに、道路を迂回するはめになる。Tekuitiの町は、キャンプサイトしかない。まちから3km離れた山の上にバックパッカーズがある。I-siteでお願いするとオーナーが迎えに来てくれて、戻る時も送ってくれるので利用すると良いかもしれない。


旧ルートと新ルート、どちらが正しいのかわからない場合、私は現在HPに出ている旧ルートを選択している。このルートは、ほぼ道路歩きになっていた。45km以上を一気に歩くと、タイロアステーションを通過するのだが、このエリアは道路にテントを張るしかない。しかし、タイロアを通過する時、かなり雨に降られ道端にテントを張ろうとした時に、地元の人に声を掛けられ、タイロアステーションの宿泊所に泊めてもらった。ここは、テアラロアハイカーを泊めてくれる施設であった。シャワー、トイレ 、調理器具などもあった。
ここまでこれれば、泊まれるのはかなり助かった。降りだした雨は、翌日の午後まで続いていた。
ここまでこれれば、泊まれるのはかなり助かった。降りだした雨は、翌日の午後まで続いていた。

晴れ間が出た頃、一組のバイキングをしている方に出会った。トレイルは雨で濡れていた為に、早くても構わないのでハットに泊まるつもりでいた。話すと私が泊まるハットに泊まる予定だと言う。ハットの収用人数は少ない。私が泊まれば、彼らは泊まれない。明らかに私の方が歩くのが早い。私は、その日日暮まであるけば着くかもしれない、ハットを目指すことにした。
テアラロアは、この道だよね。と確認してひたすら歩いた。分岐のない道。
ただ必死に歩いた。午後7時半頃、ハットがどれ位の位置か確認した所、全く違うルートになっていた。戻るには間違った場所すら解らない。食糧も足りなくなる。偶然キャンプサイトの看板を見つけたので、とにかく目指した。夜8時半、完全に日が暮れた時に何とかたどり着き、キャンプサイトの宿泊者に聞いてまわった。

疲労でテントを建てる気力もなく、屋根のあるシェルターの下に寝袋を広げると、眠りについていた。
翌日、考えた。聞いた通りの道を行くのが安全に思えた。地図もないエリア。下手に別の道を選択するのは危険な行為だと考えた。いつもより早く出発し、ダートロードをひたすら歩く。すでに二日間で110kmは歩いている。メインロードに出たが、そこは車が通らない、舗装の道だった。既に朝から20km歩いていた。目処はつかない。
トレイルを歩いていたら、町に着いていた距離。とにかく車が通る事を祈るしかなかった。
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